MESSAGE メッセージ

みなと歯科医院院長　澤田大定と申します。よろしくお願いいたします。
高校時代の私は、将来は人の役に立つ仕事をと思い、当初は医師をめざしていたのですが夢かなわず、歯科医師の道に進みました。九州歯科大学を卒業後、香川大学医学部の歯科口腔外科学講座で一年間、研修医として勤務させていただきました。大学病院の口腔外科は口腔がんの治療をメインで行っており、一年間口腔がんの治療に関わらせていただく事で、知識の習得だけでなく人生観も変わったように思います。必死で大病と戦っている患者さんをみて逆に自分が励まされ、頑張って生きよう、人に喜ばれる仕事ができるようになろうと強く思いました。命の大切さや、自分の生き方を再確認できました。歯科医師2年目からは同県の「蓮井歯科・ファミリークリニック」で勤務医として修業を積みました。勤務医として一般歯科の治療やインプラント治療などを経験する傍ら、香川大学の社会人大学院に入学。そこでは虫歯リスクの低い希少糖の研究をしました。キシリトールよりも優れた希少糖を見つけようというものです。勤務医をしながらでしたので、卒業するのに7年かかりました。ようやく卒業し、そろそろ開業をと考え始めたのが2014年頃のことでした。最近は全国的に医師不足といわれていますが、地域差があるんです。都会には開業医も勤務医もたくさんいますが、地方には少ないという傾向もあります。そんな現状において自分のキャリアを考えたとき、「困っている人を助けたい」という医療の道を志したときの気持ちを大切にしたいと思いました。中島で唯一の歯科医院が閉院されることを聞いたのはそんなとき。地元松山にそんな場所があるというのも何かの縁だと感じました。正直、離島で歯科医院を開業することに不安はありましたが、それよりも本当に必要とされる場所で働ける喜びのほうが大きかったように思います。

２０２０年、フェリーの時間変更に伴い診療終了時間を17時45分から16時45分へと変更、診療時間の短縮を余儀なくされました。慢性的な人材不足は開業当初から続いていました。いつ自分ひとりになってもおかしくない、そんな状況が続きました。そこで松山市から人材を確保し、診療室の規模を拡大しました。コロナウィルスの影響などもあり、２０２２年スタッフの船代、港での駐車場の確保、交通費、建物の老朽化、人口減少の影響などにより今後の離島での歯科医院の運営にあたりこのままの歯科サービスの提供を継続していく事に限界を感じていました。運営に関して考えていかなければいけない岐路に立たされました。個人レベルで離島の歯科医院の運営を続けていくことは、通常では何とか出来ていても、何かあったときに非常に弱い経営状態である事。そして誰も助けてはくれないという事実を目の前にたたきつけられました。

自分でどうにかするしかない。そこで歯科医療の本質を見直し、地域の人にとって最も重要なのは何だろうと考えました。私は日ごろから患者様にとって受け入れやすい形にした予防歯科の実践に注力してきました。今スタッフともそれを共有しています。そしてそれを実践してきた中島での８年間で島の方々の歯科への関心の高まりには驚きを隠せません。もっと多くの人にこの予防歯科のすばらしさを伝えたい。そういう思いで誰でも通いやすい三津駅そばへとリニューアルオープンすることにしました。本来の予防歯科は子供の時期からが重要なのです。未来ある子供たちにも予防歯科を伝えていかなければならない、そう決意し名称を「みなと歯科おとな子どもクリニック」と改名しました。

三津の方々、未来ある子どもたちの健康も全力で支えるために規模を拡大します。最善の歯科治療を、お子さまとそのご家族、そしてすべての皆さまにご提供したいと思っております。当院のロゴは「信頼と確かな技術のブルーのライン、患者様に寄り添った診療のピンクのラインが繋がる事で地域の方々に一生を通して通っていただける医院の形」をイメージしました。予防歯科を実践していくためには、お口の中にトラブルの無いうちに歯科医院に通っていただかなければなりません。それには通いやすい環境、怖くない、痛くない歯科医院でなければなりません。三津駅から徒歩１分駐車場を１２台完備しております。しっかりとお話をお聞きし患者様の不安を取り除けるよう、カウンセリングシステムをとり、環境を整えています。職員一丸となって安全で最適な歯科医療を提供することができます。 この病院に来てよかった、そう思われるような歯科医院を目指し今後とも地域の皆様とともに歩んでいこうと思っておりますのでみなと歯科おとな子どもクリニックをどうぞよろしくお願いいたします。